・モデルについて バンダイ
WM(ウォーカー・マシーン)シリーズNo.11ウォーカー・ギャリアです。思い起こせば約25年前、当時ザブングルのプラモにはまっていた自分は1/100のギャリアを心待ちにしていたにもかかわらず突然の発売中止。その頃は大人の事情なんて分かるはずもなく、ただ単にバンダイを責めまくっていた記憶があります。 そして時が経つこと四半世紀、積年の恨みを晴らす・・・じゃなくて念願がかなう瞬間が突然やってきました。今春に1/100ギャリアがR3シリーズ(※1)として発売されたのです。
最初はネット上で見かけて「今さら・・・」なんて冷めた目で見ていたのですが、あちこちで紹介記事を見ているうちに「これは今作らなくては!!」という気持ちにいつの間にか切り替わってました。もうそこからは早いこと早いこと。気がついたらポチッてました。定価6000円(もちろん購入価格はそれよりも安いですがそれでも高い)もするのにあっという間ですw
(※1)R3:リアルロボットレボリューションの略。ガンダム以外の80年代ロボット物を現在の水準でプラモ化するシリーズ。現在までにレイズナーやエルガイムMk2などがリリースされている。私にとっては大変危険なシリーズw
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・作業について 作業前に箱と中身を眺めていると、箱のでかさもすごいですが中身もすごいです。見ているだけでおなかいっぱいになりそうでしたが、気を取り直して作業に入りました。 →画像
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ローター回転! 背中にある大きなローター(ファン)は手で回すと回転する構造になっています。その構造を眺めること数秒間、やめときゃいいのに閃いてしまいました。ファンモーター(CPUとかパソコン本体内の熱を外に排出するための扇風機)を使えば比較的簡単に電動で回せそうだなぁ・・・と。 画像1
ファンモーターのモーター部分を切り出して羽のパーツに接着しホバー内に収めるあたりは意外ととんとん拍子に作業が進んだのですが、合体ギミックや稼動部を生かしたまま本体内に配線を通すのがかなりの難工事でした。 詳細1 詳細2 詳細3 詳細4
さらに組み立て後、予想通り中心がわずかにずれていたためホバーの内壁にフィンが擦ってしまい、すべてのフィンを削るハメに・・・。配線を通しながらの組み立てもかなり難儀でした。 詳細5
悪戦苦闘の末どうにかこうにか電動により回転させることに成功しました。使用したファンモーターは直径40mmほどの小型のものですが、直径70mmほどのギャリアのフィンを取り付けたので扇風機代わりになるぐらいの風量です。(残念ながら寒い季節になってしまいましたがw)
ちなみに給電はお尻の辺りにあるアクションベース取り付け部分から行い、アクションベース側にスイッチとACアダプターのコネクタを設けました。そのため回転させるには必ずアクションベースに固定する必要がありますが、飛び上がったポーズとかにしてアクションベースにセットすればなかなか説得力のあるシーンが演出できます。 詳細6 詳細7
動く証拠(?)ということで動画もアップしました。よろしければご覧ください。 動画1 動画2 動画3
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部品が多いー! ランナーに付いた部品をすべて並べた画像からもわかるとおり、すべてのパーツを切り出すだけでもかなりの労力を費やしました。下地処理なんかはもう永遠と終わらないかと思うぐらいに時間がかかりました。もち手のランナーや爪楊枝も増量し、もち手を挿す発泡スチロールも足らなくなる始末・・・。いやぁすげーすげー。 詳細1 詳細2
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少しだけディティールアップ 足回りのスジ彫りが甘めだったので彫りなおし、ついでにリベットスタンパーを使ってディティールを追加してみました。 詳細1
それから緑色の装甲の合わせ目にリベットのモールドが再現されていましたが、残念なことにパーティングラインが真ん中を通っていて、リベットを残しつつパーティングラインを処理するのは困難と判断したので、削り飛ばしてピンバイスで浅めの穴を開けて凹モールドに改めました。白い装甲の部分も同様でしたがこちらはリベットのモールドが大きめだったので何とか残すことが出来ました。 画像
あと、型抜きの関係で甘くなりがちなモールドも彫りなおしています。
手の部分は親指と人差し指は分離していますがそのほかはくっついています。こちらは切り離すだけでそれぞれ稼動させることが出来るので加工しました。 詳細2
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塗装 今回のギャリアのメインの色といえばやっぱりグリーンです。イメージを左右するため慎重に検討しました。まずはガイアノーツからほぼ同時期に発売されたストーングリーン。ギャリアの色・・・とは言っていませんでしたが、なんとなく匂わせている節があったので購入してみました。しかし、かき混ぜた段階でちょっと白っぽい感じだったので即中断。 次に同メーカーのビリジアンを吹いてみましたが今度はグリーンが強すぎました。うーん・・・どちらも系統的にはいいんだけどなぁ・・・ってことで両方を1:1ぐらいで混ぜてみることに。おおっ!適当にやった割にはかなりイメージに近い色になりました。 詳細1
その他の色は以下のとおり。 ホワイト:グランプリホワイト(クレオス#69) レッド :レッド(1)(クレオスCG02) イエロー:橙黄色(ガイアノーツ#025) 関節部等:ファントムグレー(クレオスCG101) 足・膝・ホバー基部等:ジャーマングレー(ガイアノーツ#221) 武器等:タイヤブラック(クレオス#137)、ガンメタル(ガイアノーツ#20) エンジン等:ガンメタル(ガイアノーツ#20) 詳細2 詳細3 詳細4
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デカール 塗装終了後、WMシリーズお約束(?)のマーキングを施しました。使用したのはウェーブのXデカールです。いやみにならないワンポイント程度になるように気をつけました。 詳細1
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仕上げ デカール乾燥後、デカール保護及び各パーツの艶をそろえるためクリアコートを行いました。私はロボットものにはスーパークリア半光沢(クレオス)を良く使うのですが、ちょっと吹いてみた所少々艶がありすぎて私の中のギャリアのイメージに合いませんでした。かといってまったくのつや消しもどうかなと。そこでスーパークリア半光沢とつや消しを約1:1で混ぜて中間の艶のクリアー(1/4グロス・クリアー?いい名前が思いつかない・・・)を作って吹いてやりました。
クリアー乾燥後、エナメルのジャーマングレーで墨入れを行いました。今回汚し塗装は行っていませんが、墨を拭き取るときにちょっとざらついたクリア層に墨が残るため、よーく見るといい感じに煤けた感じになりました。 画像
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撮影 今回の撮影はザブングルの舞台でもある惑星ゾラの大地と空をイメージして、コルクシートのベースと 水色の背景用紙を使用しました。また、デジカメのホワイトバランスについては、最初、車のモデルを撮るときと同じ「蛍光灯」に設定していたのですがどうも青みが強くなってしまいイマイチでした。(背景の水色とボディのグリーンの影響か?) そこで設定を「太陽光」にして少し黄色が強くなる方向に調整しました。さらに露出補正については±0と+1/3の両方で撮影して気に入った方をギャラリーアップ用に選びました。(ほとんどの画像は+1/3の方を使用)
画像処理ソフトを使えば同じような補正はかけられると思いますが、すべての画像に対して作業するとなるとかなりの労力です。(補正し始めるとキリが無くなりがちだし)私の場合、オリジナルの画像である程度納得いった色に近づけた方が作業が捗るので撮影開始直後は結構時間をかけてます。
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・完成して
やっぱ今回のギャリアはいいー!!とにかくカッコイイし、よく動く。撮影の時はいろんなポーズをとらせてしまいました。(実は動かしすぎて塗料が剥げてます(汗))
まさか25年も経ってから1/100のギャリアを完成させることができるとは夢にも思っていませんでした。仮に当時予定通り発売されていたら今回のような完璧なものには到底ならなかったことでしょう。そう考えると、25年という歳月は実は必然だったのでは?とさえ思えてしまうぐらいすばらしいキットだと思います。
最後に、小1の息子に「カッコイイだろー」って見せたら「えー・・・?」って言われたのには少々憤慨しました(苦笑) |